Complete text -- "ACT Vol.292(2007年1月号)"

13 January

ACT Vol.292(2007年1月号)



 今年、最初に届いた雑誌は「ACT」と「霧笛」だ。どちらも、定期的に発行を重ねている。私みたいなものにも送られてくる。ありがたい。

 ACTは、西田朋さんのが《ビデオギャラリー》で紹介した「イタリア映画・珠玉の名作 マイケル・ラドフォード監督『イル・ポスティーノ』」がとても見たくなった。それとともに、西田さんの詩を読んで私が感じたことが、そこに綴られていた。とっても、美しい文章となっている。「説明を聞くより、感情を体験すること」との言葉に、胸が熱くなる自分がいた。
 また、丹野文夫氏の〈風の便り・1月〉の詩「子守唄」に、個人的に強く思うものがあった。それは、数年前に出会ったあるお母さんのことなのだが、それが昨日のように蘇った。彼女は、ほとんど面識がない、私の目の前で、なんの恥じらいもなく、急にがばっと乳房をもろ出して、子供に乳を飲ませ始めた。その、あまりにも自然な姿に、本能のままに何事にも縛られずに行きてゆくことの難しさを、自分のこととして感じた。やはり、胸をはだけた母の乳房は美しい。
20:33:48 | tansin | | TrackBacks
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