Archive for 11 January 2008

11 January

池田満寿夫の版画



 昨年暮、京都と奈良へ仏像を見るために妻と旅行をしました。京都は修学旅行などの団体旅行で行ったことはありましたが、個人の旅行で訪れたことはなかったので、妻中心の旅行とはいえ、自由気儘に街を見ることができました。
 仏像は初めて訪れた奈良斑鳩の法隆寺で仰ぎ見た百済観音像の天にも昇るような曲線の美しさに圧倒されました。天平の時代の美意識は、現代にあっても色あせることは全くなく、人類は自然から多くのことを学んでいますが、人間が作ったものに傲慢になってはいけないとつくづく思った次第です。常に、畏敬の念を持つことで謙虚にあるべきなのでしょう。それが大いなる存在である自然に対する、限りある命をもつ人間の等身大の態度であるはずです。
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16:04:23 | tansin | No comments | TrackBacks