Complete text -- "活版印刷"

06 November

活版印刷


■2005.11.06 昨日、第二詩集を印刷製本していただいた笹気出版印刷株式会社の「文字・活字とのふれあいDay」に顔を出した。笹気出版印刷では、活字を印刷の都度、作製している。活字を拾う作業はあるが、活字を戻す作業はない。本を印刷し終わると、鉛の活字はまた溶かされ、新しい活字に生まれ変わる。活字は、何回も使い回しするものだと思っていたので、驚いた。常に、きれいな活字で印刷することに神経を注いでいる。社長さんと少し話をすることが出来たが、江戸時代のベストセラーは、120冊捌ければ十分とのこと。版木は、40回刷れば新しい版木を作らなければならなかったらしい。そうなると、3版出れば、ベストセラーとなる。

 活字印刷の詩集を出したいと、漠然と思っていたが、この会社には昭和60年で活版印刷は終わり、活字で版を作れる職人は、もう2人しかおられないとのこと。これから、活版印刷を行うことはもう無理らしい。本の印刷技術を知ることができ、フリーペーパー作りの参考となる。
 町田康『東京飄然』、CD『ソニー・ステット、バド・パウエル、J.J.ジョンソン』 今日は、バルネ・ウイランのCD『バルネ』を買い求める。「ベサメ・ムーチョ」が小気味いい。
21:16:12 | tansin | | TrackBacks
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