Complete text -- "詩誌『a's23』 "

19 August

詩誌『a's23』



 回生を送った返礼だろうか、詩人佐藤洋子氏から詩誌『a's 23』と佐藤洋子詩集『呼ぶこという鳥がいて』をいただいた。佐藤洋子氏の詩は、見えないものを丸ごと、捕らえる力がある。違う言い方をすれば、ものの声を聴いて名付ける作業を繰り返している。

 『a's 23』では「百年森にいる女」を佐藤洋子氏は発表している。詩の意味は私には徹底理解できないけれど、感覚として感じてくるものはある。頭の中で絵を描くように、見えてくるものがある。それが何か、自分にはまだわからないが、確実に名付けられて存在しているものがある。
 最後の部分を引用させていただく

   十年後
   桜の木の下で赤ん坊をおんぶした女(ひと)が歌っていた

     四十七の絵の具に
     無音のひとつを持って
     いろは書く手はなぜ泣くのでしょう
     わたしの心が泣くのでしょう
     あら、
     あら、

          「百年森にいる女」最終部分
14:10:28 | tansin | | TrackBacks
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