Complete text -- "仙台演劇研究会通信『ACT』Vol.324"

26 July

仙台演劇研究会通信『ACT』Vol.324



 夏の暑さが感じられる季節に仙台演劇研究会通信平成2009年7月号(Voi.324)が届いた。ありがたく拝受する。
 今号は、政治的なことが多く書かれている。竹内英典氏は気仙沼出身のキリスト教者であり政治家の小山東助のことを書かれている。政治的なことは無頓着である小生にとっては頭の痛くなる文章である。宗教が政治に迎合する過程を4頁にわたって書いている。今年は日韓併合から百年目である。『朝鮮同化論』を書き表した小山東助のことを重ね合わせて、思想の不幸を書いている。人は、一人では生きていけない。とにかく多くの人達と繋がりを持って暮らしている。何ごとかを成し遂げようと思ったり、よいことをしようと思えば、複数の人の集まりが生じる。その中では、個々人の自由がどれだけ保たれることか注意深く見てゆかなくてはいけない。
 その他、「心の波動 果てない迷霧の底」では山家常雄氏が、娘を自死で亡くした歌人石田富一氏のことを紹介している。自殺は、残された者にとって、とても辛いことである。他人事ではない。
 
 【アート・ランダム】では、西田朋氏が、香月泰男の「青の太陽」いう作品を紹介している。蟻の巣から見上げた真っ青な空は、まさに青い太陽だったということを紹介している。「深い穴から見ると、真昼の青空にも星が見えるそうだ。」という展覧会での文章を紹介している。私にとって、香月泰男は詩人石原吉郎とともに忘れられない孤高の表現者である。
14:43:46 | tansin | | TrackBacks
Comments

千田 wrote:

 小山東助ですか、act、うちにも送ってもらってるんで、読んでみよう。
 郷土の偉人、ですから。
07/28/09 23:41:41
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