Archive for August 2014

23 August

秋亜奇羅『ひよこの空想力飛行ゲーム』



 私に詩の関係書物が送られてくるのは、僅かです。なので、丁寧に読むこと、そしてその感想をこういう形でブログに載せることが礼状だという思いでいます。ブログの記事にしていないものもありますが、自分なりに読む努力はしているつもりです。それは、今後、なにかの言葉となると信じています。

 ということで、宮城で言えば、気仙沼の『霧笛』、仙台の『a's』と並んで定期的に読ませていただいている『ココア共和国』の秋亜綺羅氏から、第二詩集が出たと思ったら、早くも第三詩集が送られてきました。

 この秋氏の詩集を読むにあたって、私は意味もなく、ミッシェル・フーコー+渡辺守章『哲学の舞台』(増補改訂版、朝日出版社)を手にとって読み始めました。強いて言えわせていただければ、演劇との関連で「舞台」という言葉が引っかかったという感覚的な理由はあるのです。私の書棚にある演劇関係の本となると、この本が真っ先に浮かんだということで、それはただの偶然なのです。その中にこういうミシェル・フーコーの言葉があります。


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19:37:15 | tansin | No comments | TrackBacks

09 August

個人誌『風都市』第27号



 人は幸せを感じると、真っ直ぐ正面に視線が通るということがあるのかもしれない。これは、私自身の個人的な感覚かもしれないのだが。しかし、例えで言えば、会話するとき、しっかりと相手の目を見て話すことができることは、自分が幸せであるからではないかと思ったりする。いや、悲しいときや、絶望に拉がれて怒りを感じているときなどにも、相手の目を真っ直ぐに見据えて、視線をぶつけるということもあると反論されそうであるが、それも全くもって否定することではない。しかし、私は、幸せなときは、視線の先にあるものをしっかりとした姿勢で、真正面に見据えることができたりする。その時、私は、孤独ではないのだろうと思う。つまりは、誰か他人を意識しているということになる。人の幸せは一人では成立しずらい。


 

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12:38:39 | tansin | No comments | TrackBacks