Archive for August 2011

13 August

仙台演劇研究会通信『ACT』Vol.349





 今号の『ACT』2011年8月号は、何故だか定形封筒に折りたたまず、定形外の封筒にきれい入れられて送られてきた。郵便料金の体系が変わり、いくら大きくても50グラム以内なら、定形料金なのかなと思ったが、どうもそうでもないらしい。薄い12頁あまりの冊子を折りたたまずに送る、その凛とした気持ちが爽やかに感じられた。

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12:41:17 | tansin | No comments | TrackBacks

07 August

季刊『農民文学』朱夏号 No.294





 季刊『農民文学』朱夏号 No.294 は、2011年7月25日発行であり、東日本大震災地よりの報告が特集として組まれている。その中で、詩人鹿島茂氏は「詩撰集 東日本震災日詩」を掲載している。これは、13編の作品からなる詩の塊である。詩集『山麓の村』の中の詩「野にたいまつを焚け」で「原子力発電所がある野に  たいまつを 焚け」と詠った鹿島氏は、 今回の震災に遭遇し、3月16日から4月8日にかけて日記のように詩を書く続けた。それは、縄文より前の遙か太古から続く人々の生活を奪った地震という巨大な生き物に対する、一人の人間の怒りであり、悔しさであり、悲しさである。とりわけ現代社会の象徴とも言える原子力発電所の事故に対する怒りが強く込められた言葉の達である。

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13:09:02 | tansin | No comments | TrackBacks

06 August

鹿島茂『山麓の村』





 自分の仕事の関係で鹿島茂氏と出会う機会があり、詩人の名前だけは以前から知っていたので、会合の宴席の折に自分の詩集を鹿島氏に差し上げた。それから1週間ぐらいして、職場の人間を通じて鹿島氏の詩集『山麓の村』をいただいた。それとともに鹿島氏が活動している季刊『農民文学』もいただいた。鹿島氏はいわゆる農民文学を書き続けている。自分にとって農民文学との関わりはさほどない。振り返れば、学生の頃に卒論を書くために岩手の県北の山村を歩き回っていた時期に、盛岡の書店で買った『ブナ』(本当は木偏に無と書く漢字なのですが、どうもこのブログはブナという漢字を表示できないらしいです。)という詩誌の中の作品に描かれていた農村の風景や秋田の詩人小坂太郎の『小坂太郎詩集』に描かれている農民の叫びに、ひどく共感した思い出がある位だ。

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17:44:14 | tansin | No comments | TrackBacks