Archive for 26 January 2008

26 January

tab 第8号



 詩人長尾高弘氏から、彼が所属する詩誌『tab』第8号が送られてきました。
 長尾氏からは、昨年、ホッチキス留めコピー用紙による詩集『人類以外』、そして同じ製法による詩誌『tab』第7号が送られてきてました。今回の『tab』第8号も同じホッチキス留めよる詩誌です。
 冒頭、後藤美和子氏の「水源地」は、作品に(皆既食39号)と記載があるので、他の詩誌で発表されたものかもしれません。それはさておき、固有名詞を抽象化した使い方、かすかにすれ違ったような接点に意味を持たせる言葉遣いなど、とても美しい象徴的な作品です。想うことで、奥底に湛えられる水の源というイメージが沸いてきます。
 中間部分を引用させていただきます。

      (前半略)

   森の名
   片方の礎は湖に浸っている
   雨の日に
   水滴が輪をなして祝福する
   一度だけ触れ
   水の中に消えてゆく
   かもしかが通りすぎる

      (後半略)

             「水源地」部分
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