Archive for June 2008

29 June

大谷卓史『アウト・オブ・コントロール』


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 副題が「ネットにおける情報共有・セキュウリィ・匿名性」と書かれている。ファイル共有ソフトでるウィニーの開発者が逮捕された事件の問題の本質を明らかにしながら、インターネットにおけるセキュリティの問題や著作権の問題に思考を広げ、さらにはインターネットの世界にだけに限らない、人間社会において匿名性を持つことの意義を語る。
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21 June

詩誌『葦』第29号


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 詩誌『葦』は三重県から出ている詩誌です。この詩誌の同人である武藤ゆかりさんと交流があり、贈ってただきました。
 武藤さんは、「官能」という名の作品を発表してます。そう、題名のとおり、とても感受性豊かな作品です。自由と感じることが生命感に繋がり、それは自然に対してとても素直に溶け込まなければ受け止めることができない繊細な感覚だったりします。そして自分が確かに感じたことは、誰にも否定することのできない強い存在感となっています。生きていることをとても肯定的に捉えたさわやかな作品です。
 冒頭の一連を引用させていただきます。

   けやき並木を仰ぎながら
   道の果てまで歩こうと
   ついに自由になりました
   薄紫の富士の揺れる
   棚の下に休もうと
   やっと自由になりました
   風は五月の萌える匂い
   草の根の震えも聞こえます

     (後略)

          「官能」第一連
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