エド・マクベイン訃報

■2005.07.09　私がこれまで夢中になった推理小説は、唯一、エド・マクベインの＜８７分署シリーズ＞だった。「だった」と過去形で書いたのは、文庫本を読みあさり、もう読むのが無くなったところで、ここ１０年位、読まなくなっていたからだ。最新のやつを原書で読もうかなと思い、ペーパーバックの本を買ったりしたが、原書で読むのはちょっときつくて、断念した。それ以来ご無沙汰していたのだが、そこにきて、今日の新聞での訃報記事である。びっくりした。
　現在、夢中になっているものは、町田康と宮本常一。なんとも、アンバランスな何の関係もない二人だが、とっかえひっかえゴッチャにしながら読んでいる。町田康の河内弁と宮本常一の土着性が、通奏低音的に心地よく混ぜ合わされて響いてくる。