Archive for June 2013

18 June

秋亜綺羅詩集『透明海岸から鳥の島まで』

 秋亜綺羅氏には,限りなく見えない色彩,限りなく意識に登らない言葉,限りなく存在の影が映らない姿で詩を書いて欲しい。そう・・・輪郭のない言葉で詩を書いて欲しい。それが,私が秋氏に期待することである。

 つまり,秋氏の書く詩には,意味を込めないで欲しい。わかりやすい例えで言えば,東日本大震災に対峙しても,するりと通り抜けて欲しい。多くの命や財産が失われた大震災に対して,辛い体験をした人が数多くいる。そして人間として感じること・考えることを持つだろう,また無意識にズレを負ってしまうことはあるだろう。しかし,それは誰しも逃れられないことである。問題は,それを表現しようとすることに走ってしまう,ということにある。



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19:34:31 | tansin | No comments | TrackBacks