Archive for December 2011

25 December

ササヤンカの村第21便



 言葉で言葉をイメージする。思いっきり、生きているっていう言葉をイメージする。すると、するりと出てくる言葉がある。佐々木洋一氏の詩「遠い日々」を読んでそう思った。一行一行の言葉が、屹立している。柔らかく温かいけれど、人を切り裂く厳しい表情をしている。時間をキル覚悟があるのだろう。喜怒哀楽、生死霧散の生命の鼓動を言葉で表す覚悟があるんだろう。親が子を思う気持ちと真逆で幼子は親を思う気持ちを持たない。自然を生きるための生理しかない。それを必死に食らいつき、親子の関係を築こうとする遠い日の、親子の日常を一瞬の言葉で唄い上げている。いつも詩の力を感じる詩人ある。

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11:18:09 | tansin | No comments | TrackBacks